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◆ 川柳(2001/12/14)

わが職場 / 忘年会も / ひとり酒

忘年会 / 忘れるつもりが / ひとつ増え

事業主 / いまだに忘年会の / 夢抱き

親方の / 夢幻想よりも / タダの酒

忘年会 / 時計を見つつ / メール打ち

酔ってない / 酔ってないよと / 千鳥足

桃源郷 / 醒めてみれば / かみさんか


◆ ジンジャー(初稿:2001/12/05、加筆:2001/12/23)

 『ジンジャー』。初めてネットでこのコードネームを聞いたとき、「何?生姜がどうした?」と思ったんだが。
 プレゼン映像をみると、車輪を2つ横に配し、長い取っ手を持って立って乗る次世代の乗り物らしい。
 どうして倒れないのかと不思議に思うかもしれないが、単独倒立振り子の制御問題で解決されているようだ。(平行2輪車に関する研究は、日本でもなされていたらしい)。挙動を計るセンサには、シリコンセンシングシステムズ(住友精密工業とブリティッシュアエロスペース社の合弁会社)の振動ジャイロが、演算にはテキサスインスツルメンツ社のデジタルシグナルプロセッサ(DSP)が使われている。

 話は変わるが、個人的には、最近見かける振動で勝手に裏返るたこ焼き機が気になる。たこ焼きを制御する方がはるかに難しいのでは?と思うのだ。

 日本のおじさんには頭が下がるばかりである。


◆ 講談『宇宙戦艦ヤマト』(2001/12/05)

 声優の麻上洋子さんが一龍斎春水のお名前で女流講談師としてご活躍中らしい。
 麻上洋子さんといえば、アニメ『宇宙戦艦ヤマト』の森雪役でご存知の方も多いはず。
 講談『宇宙戦艦ヤマト』の冒頭部分が春水さんご自身のサイトで聞けます。


◆ アメリカ版(2001/11/23)

 どうも、アメリカの出版・映画業界は、作品にある種の教訓じみた印象を持たれることを相当毛嫌いするらしい。

 今度の『ハリー・ポッターと賢者の石』の英原題”Harry Potter and the Philosopher's Stone”の”賢者”にあたる”Philosopher”が、アメリカ版ではすべて(台詞も)”Sorcerer”(魔法使い)という単語に置き換えられているらしい(詳しくはここ)。

 以前、掲示板でも書いたけれど、スタンリー・キューブリックによる映画化で有名な英国人アンソニー・バージェスの小説『時計じかけのオレンジ』(”A Clockwork Orange”)がアメリカで出版された時はこれよりひどかった。物語の根幹にかかわる(と僕は思っている)最終章を「道徳的教訓じみてる」と判断した米出版社の意向でばっさりカットされたのだった。原作は各部7章ずつの3部、計21章で構成されているのだが、アメリカ版にはこの第21章がない。早川書房から発売されている邦訳本は、このアメリカ版によっている。

 僕は、この邦訳本で最初にこの作品に触れた。

 (問題の第21章を日本語で読みたい方はここで)

 同じ英国人であるキューブリックがメガホンをとったが、やはり第21章にあたる部分は織り込まれておらず、結果生まれた過激さにバージェスは当惑したらしいと伝えられている。また一方で、読者に判断を委ねる旨の言葉を後の改訂アメリカ版(全21章を収録)の中で残している。

 ※ 残念ながら、バージェスの邦訳本は一部を除き多くが絶版扱いになっているようです。代わって、絵本を紹介。『アイスクリームの国』 文:アントニー・バージェス、絵:ファルビオ・テスター、ISBN4-622-04726-8 C8797 32頁 1800円

 その他の参考サイト時計じかけのオレンジ in TRICYCLE CREATIVES


◆ 母親へ(2001/11/21)

 頼むから、僕に漬物の漬け方味噌汁の出汁の取り方を聞くのは止して欲しい。

 (母親曰く、「味付けは呑んべに聞くのが一番」なんだそうだ。)


◆ 盗塁王(2001/11/08)

 阪神の赤星外野手が、球団では1956年の吉田義男氏以来45年ぶりの盗塁王に輝いた。おまけに新人王と盗塁王のW受賞は史上初の快挙らしい。
そういえば、数年前の球団創設60周年の年、阪神電鉄の車内の吊広告にこんな文句があった。
 『阪神電鉄では、吉田義男が盗塁王を取った年、はじめて特急を走らせました』
 で、今年は新幹線でも走らせてみませんか?(赤星選手もJRの出身だし・・・)


◆ 性格の軸(2001/10/27)

人は、ひとつのものさしでは評価できないとはよくいったものだ。
1年ほど前になるが、我が妹が未来の旦那を連れて帰省してきた。もちろん僕と彼とは初対面だったんだが、しばらくしてあることに気づいて妙に納得してしまった。「この人、性格のX軸はうちの親父と真反対だけど、Y軸はそっくりだな・・・。」 そう、一見、うちの父親と対極的な面が目に付くが、根っこは似てる。やっぱり、女の子にとって父親の存在は大きいんだな。
学生時代に交友のあった男が家を建てて、最近子供が生まれたというのでその新居にお祝いを渡しに行った時のこと。「お父さん、もう少ししたら帰ってくると思いますから」と、奴の嫁さんがいうので、遠慮なく上がらさせてもらった。ベビーベッドでは、奴の娘とは思えないほどにかわいらしい、顔いっぱいの笑顔を携えた女の子がケタケタ笑っている。元来子供が嫌いではない僕は、「へえ、人見知りしないいい子だなあ」と、しばらく彼女の相手をしていたところ、キッチンの流し越しに奴の嫁さんが、「あら、珍しい! この娘、人見知りする子なのに。」 へえ、そうなんだ。
「きっと、お父さんと似ているからだねぇ〜。」と、奴の嫁さん。おいおい、娘共々ケタケタ笑ってるよ・・・。
「そんなことないと思うけどねえ。」
「いや、絶対、そうだって。子供は正直だから。」 おいおい、そんなに強引に自分の旦那と僕とをイコールで結んでどうする・・・。
「いや、これくらいの子は、自分の親父が眼鏡かけてると、眼鏡かけた男には愛想がいいんだよ。」と、妙に多弁な僕。
「へえ、そうなんだ。」と、奴の嫁さん。 あなたがそこまで言うんなら、百歩譲って、奴と僕がある程度似てることは認めてやろう。
ただな。奴と僕とは、”第4軸目”が違うんだな。


◆ ハチロク(2001/9/28)

 某漫画で一躍有名になったAE86(通称:ハチロク)という車であるが、これほど車両型式が一般に有名になった車も珍しかろう。トヨタ車の車両型式は、最初のアルファベットでエンジン型を示し、次のアルファベットは車種ごとに決まっている(例えば、”E”はカローラ・スプリンター、”X”はマークU・クレスタ・チェイサーを示す)。数字の部分はフルモデルチェンジのたびに、ボディバリエーションそれぞれに異なる数字が付けられている(新型は数字が大きくなる)。
 トヨタ自動車のある豊田市の
豊田市中央図書館では「自動車関係の本を充実させよう」という方針のもと、着々と自動車関係の蔵書を増やしているらしい。学術的なものからハウツウ本の類まで、なかには”○○のチューンアップ”みたいなムック本まで見つけることが出来るらしい。特に驚いたのは、新型車解説書と修理書(メーカーが販売店や整備士のために各車種ごとに発行するもの)が充実しているということ。で、こういうことが好きな僕の弟は、その棚をずぅ〜と眺めて、あることに気がついたらしい。「あれ?ハチロクの修理書、ないじゃん。」  僕らのお父さん世代が青春時代を謳歌していた頃に発売された”初代”カローラレビン・スプリンタートレノ(TE27)の整備書はあるのに・・・。
 貸し出し中なんだろ。

追記: ハチロクの修理書、蔵書リストにありました。やっぱり。(2001/11/10)


◆ ブラックジャック(2001/9/28)

 本木雅弘さん演ずるブラックジャックが大槻ケンジさんに見えたのは僕だけではないはずだ。


◆ 「キティホーク」と「コンステレーション」(2001/9/21、一部修正:2001/9/23)

 横須賀母港の空母「キティホーク」が出航するらしい。
キティホークはライト兄弟が世界ではじめて動力付きの飛行機を飛ばしたところの地名が由来である。
 4隻の空母を集結させているらしいが、それそれ艦名は「キティホーク」「カール・ビンソン」「エンタープライズ」「セオドア・ルーズベルト」。その他、各基地に配備中の米空母名を調べてみると「コンステレーション」「ニミッツ」「ドワイライト・D・アイゼンハワー」「エイブラハム・リンカーン」「ジョージ・ワシントン」「ジョン・C・ステニス」「ハリー・S・トルーマン」。向こうの人って平気で人名を付けるんだねえ・・・。
 空母ではないけど「O・H・ペリー」っていう軍艦がアメリカにはある。聞いてみれば、M・C・ペリー(黒船乗ってきた人)のお兄さんの名前なんだそうだ。O・H・ペリーが尉官の時乗艦したとされる「コンステレーション」の艦名は空母の名前として継承されている。
 実は、この「キティホーク」と「コンステレーション」、現在米海軍が配備している空母の中では今や数少ない通常動力の空母であるらしい。残りはすべて原子力空母である。ところが「キティホーク」は2003年の退役がすでに決定しているらしい。で、その代わりに就役するのが現在建造中の「ドナルド・レーガン」。もちろん原子力空母であるので横須賀を母港とするとは考えにくい。ってことは、150年の歳月を経てペリーに縁のある軍艦が日本にやってくることになるのか?

追記: O・H・ペリー(Oliver Hazard Perry、1785〜1819)は、米英戦争(1812〜1814年。ヨーロッパ本土ではナポレオンのロシア遠征からパリ陥落までと同時期)時、エリー湖の戦いで指揮しイギリスを撃退した功績で、アメリカ史では有名な人なんだそうだ。アメリカ本土が敵にさらされたのはこの戦争以来ないらしい。(2001/9/23)


◆ サイバーパンク(2001/9/19)

 『蒸気計算機』の項で紹介した、『ディファレンス・エンジン』の作者であるブルース・スターリングとウィリアム・ギブスンの二人、実はしばらく前に一世を風靡したサイバーパンクなるジャンルの両雄である。しかし、科学的な推考の中にも漂う”蒸気機関”という言葉そのものがもつユーモラスさとノスタルジックなイメージとは、対極的である。そもそもスチームパンクって言葉は、このサイバーパンクという言葉に呼応した言葉らしい。
 ギブスン著『ニューロマンサー』で冒頭の舞台となった近未来の千葉市は、SFを読む外国人の間では、そのサイバーチックなイメージとともに結構有名らしい。
 イメージというのは恐ろしい・・・。(深い意味はありません。念のため。)


◆ 蒸気計算機(初出:2001/9/17、改題加筆修正:2001/9/19)

 チャールズ・バベッジの階差計算機(階差機関)が復元されてロンドンの博物館にあると聞いて遅まきながら見に行きたいと思った。なぜその計算機にそこまで惹かれるかというと、実はこの計算機、蒸気で動く計算機だったらしいのだ。SFのジャンルに”スチームパンク”というジャンルがある。蒸気機関の技術が突出した世界を描く分野で、スチーム暖房すらあまり見かけなくなった今日では逆に新鮮に映る。なかには、蒸気タイプライタや、蒸気カード、蒸気コンピュータまで登場し、この階差計算機がタイトルになっている作品もある。(ブルース・スターリング&ウィリアム・ギブスン『ディファレンス・エンジン』(角川文庫)) バベッジの時代に由来しているのかどうなのか知らないが、”検索エンジン”、”翻訳エンジン”という言葉を聞くとある種のノスタルジーを感じる。

追記: バベッジの階差機関だが、現在の手動式機械計算機(タイガーとかクルタとか。これも見なくなったが)が複雑になったような形態をしており、実際に対数の計算に使われたらしい。蒸気で動くというのはどうやらその後の派生の設計の中での話であったらしい。派生である解析機関の設計は現在のコンピュータにかなりの影響を与えている。(2001/9/19)

参考サイトThe Analytical Engine by John Walker , in Fourmilab Switzerland


◆ ロケットのいらない未来(2001/8/27)

 1960年、旧ソビエトのある人がとんでもないアイデアを発表した。静止衛星から地面までワイヤを垂らして、エレベータを作ってしまえ。そうすればロケットはいらない。『軌道エレベーター』のアイデアである。最初聞いた時は「なるほどうまいこと考えるなあ」と思ったが、ちょっと待て。静止軌道といえば地上からの高度約3万6千キロメートル。ぶら下がってるワイヤの重量だけでもとんでもない重量になるぞ。それに風が吹いたらどうする?
 実はこのアイデア、ワイヤ状・筒状・逆円錐状といった構造上の違いこそあれ、SFの世界では結構登場するのだが、建設過程の描写に出会ったことがない。(探せばあるのかもしれないけど)
 地上3万6千キロメートルの上棟式って、結構面白いと思うのだけどなあ。

注) 軌道エレベータの場合は、静止衛星とは異なり地表まで届く下部構造にかかる重力が大きいため、遠心力とのバランスの関係上、構造物の宇宙側端部は36000kmよりはるかに高い高度を取るものとなるであろうとのこと。しかしこの場合でも、構造物全体の重心位置は静止衛星と同じ高度36000kmの軌道をとる。長大な構造物ゆえに自重のみでもかなりの力が部材にかかるため、建設に必要な軽さと強度をもつ物質が今のところないらしい。


◆ 眼鏡を掛けたタレントさん(2001/8/27)

  • 眼鏡掛けるとイメージ変わりますね。>川瀬智子さん
  • 眼鏡を掛けた女性タレントと聞いて真っ先に思い浮かびました。>斎藤ゆう子さん
  • 大阪場所のテレビ中継でよく見かけます。>大村昆さん


◆ 落語『芝浜』と、ホラーSF『酔歩する男』(2001/8/17)

 古典落語の『芝浜』という噺をご存知だろうか?(ご存知ない方は落語検索エンジン”ご隠居”。) ホラー・SF作家の小林泰三さんの中編『酔歩する男』(収録本:『玩具修理者』(角川書店))を読んで、なんとなくこの噺を思い出したので。どちらも泥酔した男が記憶を飛ばすことをきっかけにした話なんだが、落語『芝浜』の方は、記憶が飛んだ酒好きな男と女房との人情噺。方や『酔歩する男』では、酔った時の記憶の不確かさの不快感に端を発して、過去未来を行き来する体験が一種の能力的欠落に由来するものだと読者に感じさせる話。最近、酒に寛容なお国柄が変わりつつあるのを痛感。


◆ 大阪のソコヂカラ(2001/8/15)

  • 昔、大阪に住みはじめた頃、生まれて初めて遭遇した硬貨をまとめて投入できる券売機に、大阪を感じた。
  • 「東京ではなぁ、横断歩道で青になる前に直交道路の信号を見て赤になったとたんに一歩踏み出す奴は、ワシしかおらへんねん。おるとしたらそいつは絶対大阪人や。」
  • 東京にやってきた大阪の人に東京の感想を聞くと、「道の方角がわからへんねん。坂が多くてきついねん。山が見えへん、不安やねん。」(これは、僕の周りだけかな?)

好きだなあ、大阪。


◆ 通勤電車(2001/8/13)

東京に赴任して驚いたこと

  • 寿司詰めの車内で皆が新聞を読んでいること。(器用に折りたたんで読んでいるのをみて、新聞のレイアウトの意味にはじめて気がついた。)

愛知に帰ってきて驚いたこと
  • 通勤電車の車内で誰も新聞を読んでいないこと。(そうですね。邪魔になりますからね・・・。)


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