コンサートホール・劇場・公演場などを設計する場合,計画中のホールがいったいどんな響きがするのか知りたい場合があります.
10年程前には,計算量が多くてパーソナルユーズのコンピュータでは実用的な演算は難しかったのですが,最近ではパソコンの性能も上がってきました.
そこで,試しにプログラムを作成してみました.
残響の算出には,音の壁面反射を光の鏡における反射になぞらえて算出する虚像法と呼ばれる方法を適用しました.
ドライソース(全く響きのない生の音源)は,早稲田大学音響情報処理研究所のサイト内にUPされている音源データの,バイオリン独奏音源のLチャンネルのみを利用しています.
以下,仮想的に設定したホールのスペックです.
→ 上記音源にホールの音場特性を付加したもの(reverb.wav)
仮想的に設定したホールは,対向する平行壁が多いにも関わらず,邪悪なエコー(音の立ち上がり直後のバラバラバラっとした感じに現れています)を除去する努力をしていないため,響きのいいホールであるとはいえないんでしょうね(笑)
参考サイトなど