志田焼資料館


■「志田焼資料館」でみる志田染付皿の歴史


 
 「志田焼資料館」は志田陶磁器株式会社が開設している私設の小規模資料館である。志田陶磁器株式の社屋2階に開設されている。志田窯業の江戸期から近代までの概観を一望できる資料が充実している魅力的な資料館である。志田の歴史を学ぶには最適な施設と言える。作家作品展示、ギャラリー、倉庫群など多彩な施設が併設されている。


 志田陶磁器株式会社は志田染付皿を生産しているわけではない。現在では塩田町で磁器を生産しているところは皆無である。もともと志田陶磁器株式会社は明治42年に創業された地元窯業品の販売会社であった。大正10年から傘下に陶磁器工場を持ったが昭和59年に工場閉鎖し、現在は本業の販売業に専念している。 


 かっての倉庫群は、イベントや販売などに利用され現在も生きている。
 資料館には作品だけでなく、こうした陶片など基礎的資料となるものも豊富に展示してある。



■志田焼資料館の志田染付皿鑑賞


宴会文染付皿(29.6cm) 裏面には「肥前藤津郡志田西山」の銘
松鶴文大皿(46.9cm) 
現存では最大サイズとなるであろう。
裏面には「文久2年西志田山」の銘
大黒文皿(36.0cm)  裏面には、松尾の銘の他に「藤津郡塩田郷上久間村志田西」とある。
山水文皿
 墨はじきで「弘化4年未・・・」の記年銘がある。変形皿となっている。(34.5cm)
裏面は「志田西皿山」他



 写真をクリックすると志田焼資料館のHPへリンクします。