Welcome to   Wood worker kei   home page

    
 

Top
Information
Exhibition
Challenge
Challenge2
Challenge3
Link

 

 Challenge 3   

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27 28 29 30                    
 25 組み立て 8 2002.10.26記


馬(動物の馬じゃないよ)

 

 



前後組み立てクランプ締め


 

  
  各部のホゾ処理、面取りが終わりましたら最後の前後を組み立
  てていきます。
  前後の組み立ては結合するホゾの箇所が増えますので、頭の中
  でよくシュミレーションして、必要なものを周到に準備します。特に
  楔の数などはよく確認して後で慌てないようにします。
  今までにも写真には写っていましたが、組み立てにおいては部材
  を乗せる上写真のような馬を使います。この馬については次項で
  書くことにします。

  まず初にホゾ穴全てに接着剤を塗布します。次にこの椅子の場
  合は前足側に既にアームが組んでありますから、左右の座枠と
  貫は前足側にまず挿します。
  前足を2本の馬の上に置き、座枠と貫4本を前足のホゾに挿し込
  む胴付き面のみに接着剤を塗り胴付き面が密着するように差し
  込みます。この時点ではみ出た接着剤は綺麗にふき取っておき
  ます。
  次に後ろ足のホゾに差し込むホゾ6本(アームも含めて)の胴付
  き面に接着剤を塗ります。これは前に差し込む時点で両面に塗っ
  ておきますと、木口面は水分吸い込みが非常に速いので、前足
  側に差し込んで、はみ出した接着剤の処理をしている間に乾燥し
  てしまうためで、木口胴付き面は極力差し込む直前に塗るように
  します。
  背板側を馬の上に置き、前足側を上からホゾ穴を合わせながら
  慎重に押し込んでいきますが、この時にホゾの入りがなるべく傾
  かないようにして押し込んでいきます。当たり前ですが傾きすぎ
  れば入らなくなってしまいます。この作業はなるべく手早く進める
  ようにします。少し長めに動かさないホゾがありますと接着しかか
  り、次に押し込んだ時にホゾ出口がはがれたりしやすくなります。
  私の場合は叩かずに手で押し込んで、入らなくなればクランプで
  締めていきます。
  一応入りましたらはみ出した接着剤をふき取り、余分なホゾを切
  り取り楔を打ち込む溝を付け、作業台やなるべく平らな所でがた
  つきを確認、修正して下写真のように全ての胴付き面が密着す
  るようにクランプで締め付けます。ここで締め付けによる接着剤
  のはみ出しをもう一度確認し最後に楔を打ち込みます。
  組み立てにおいて、胴付き面が綺麗に密着し楔を打ち込んでも
  接着剤が乾燥、固着するまではクランプを外さずにおきます。
  外してしまいますと乾燥時に胴付き面がすいて来る可能性が有
  ります。
  また、このクランプは締め付け面が樹脂で広いので、まず当て板
  不要で締め付けることが出来ますが、ハタガネや締め付け面の
  狭いクランプなどでは、部材に締め付け跡を付けないように必ず
  当て板を挟みます。
  これで前後の組み立て終了です。後は接着剤の乾燥を待ちます。
  この辺りは通しホゾならではの作業で、なかなか忙しい作業です。