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 9 部材加工 6 2003.12.10記

上下方向に湾曲(R)を付けるためのテーパー削りです

前後の座枠に湾曲(R)を型紙で罫書きます

湾曲(R)加工の終わったところです

外側に湾曲(R)を型紙で罫書きます

外側の湾曲(R)加工が終わったところです

写真は全てクリックで少し大きくなります。


  上の写真の上側の部材のようなようなテーパー削りは、横ズリベル
  トサンダーで加工しますが、こうした機械が無い場合や反り台鉋が
  無い場合はバンドソーで角度を出して落としますが、それも無い場
  合にはいきなりランダムアクションサンダーで削っても、この背板程
  度でしたらわりと早く曲面を削りだすことができます。
  このランダムアクションサンダーの使い方は、木の座を掘り込む場
  合などの、荒仕上げなどにもかなり有効で重宝すると思います。
  ただこれについては前項で書いたとおりですから、参考程度で見て
  おいてください。
  上の写真は仕上がり前後を比較するために載せましたが、ベニマ
  ツは強度がありませんので、強度確保のためにあまり板厚を落と
  したくないところですが、こうした仕様にすることで背板の上木端は
  薄く見えながら板厚自体はあまり落とさずに済みますし背当たりも
  向上します。

  これで背板の加工はひとまず終了です。

  次に前後の座枠を加工していきますが、二段目の写真はホゾ加工
  の終わった前後の座枠になります。このイスでは後ろ側の幅を絞
  っていますので、上が前座枠、下が後座枠になります。またこのイ
  スでは少しでも当たりを良くするために、下方向へ少し R を付けま
  すので、型紙で写真のように罫書きます。
  後は罫書き線に従ってバンドソーで落とし、横ズリベルトサンダー
  で三段目の写真のように荒仕上げしますが、この部材は編み込み
  で隠れてしまいますので面はこれで仕上がりになります。
  座枠にこうした R を付ける場合は、部材強度を確保できるように
  木取りに注意してください。二段目の写真でいけば、罫書いてある
  面が板目になり、四段目の写真でいけば、罫書いてある面が柾目
  になるように木取りますが、この R を付けない場合は材料効率か
  ら板目柾目を逆にすることになります。

  次にこの前後の座枠は機械的強度を稼ぐために、水平方向の部
  材寸法をなるべく大きく取りますので、外観的な意見も含めて、脚
  の部材寸法に合わせて外面(水平方向)にも R を付けますので、
  四段目の写真のように型紙で罫書きます。後は同様に罫書き線に
  従ってバンドソーで落とし、横ズリベルトサンダーで下の写真のよう
  に荒仕上げしますが、当然この部分も編み込みで隠れてしまいま
  すので面はこれで仕上がりになります。

  これで前後の座枠の加工はひとまず終了です。