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 15 組み立て 3 2002.11.21記


両木口に R を型紙により罫書きます  罫書いた R を目安に鉋で削ります

R面削りの仕上がりです

張り板の下ごしらえ終了
 

 
   次に前柱(縦框)前面に R 面を取りますが、これは私のデザイン
  的な好みによるもので、基本的にキャビネット関係のこの部分は
  全てこの処理をしています。ただこの R 面加工は框を組んでから
  削ることに成りますし、全体を組んでから傷をつけたりしますと、R
  面のセンター付近から外側は通しで削って修正することが出来ま
  すが、内側は横框が邪魔になり非常に厄介ですから、細心の注
  意を払って作業を進めます。

  上の左写真のように R 面の型紙を作っておき、それで前柱の天
  地に罫書きます。この場合は25ミリの板厚で5ミリ入ったところの
  円弧にして有ります。
  次に組んだ框をその右の写真のようにバイスで固定し上下に罫
  書いた案内線に従って鉋で削り出します。他の鉋がけ作業でもそ
  うですが、多く削り取るための荒削り用と、最後に綺麗に削るため
  の仕上げ削り用をそれぞれ用意しておけば作業が非常にスムー
  ズに進みます。
  2段目の写真は左右の R 面削りが終わったところです。こうした
  加工は案内線通りに削ることも大切ですが、それよりも自分の見
  た感じや触った感触が大事です。また R の外方向は多少の狂い
  は問題ありませんし、対象物が無いので分かりませんが、内側端
  は横框が入りますから、その框との目違い寸法が変わってしまい
  ますので目立ちやすく、左右を合わせることが一番大切になります
  ので慎重に削ります。

  ここも少し前後しますが側面を組んで固着を待つ間に、張り板を
  下ごしらえしてしまいます。下の写真は張り板全ての長さ以外の
  下ごしらえが終わったところです。
  ただ板厚については設計値は10ミリですが、必ず実際に板張り
  の切り欠き部分に当てて確認し、0.2〜0.4ミリ程度は厚めに加工
  し、釘うち直前に超仕上げで面一に削ります。
  長さについても前もって設計値に落とすわけには行きませんので、
  必ず組み立てた後でその都度原寸を採寸して切断します。
  3項の写真にあります木取りしただけの状態と比べますと、下ごし
  らえで随分変わることが分かると思います。