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 30 扉作り 3 2002.12.6記

 

 

扉の部材加工終了

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 
 


  部材加工が終わりましたので組み立てていきますが、ここでもう
  少し端嵌めについて書いておきますと、端嵌めは蟻による嵌め合
  いにしておかなければ、本来あまり理に適った方法ではないと考
  えています。
  ただ溝を掘って接着剤で固めてしまったり、伸縮を考えてビス止
  めをするにしても、少し強引過ぎる気がします。蟻であれば天板
  の裏に反り止めを蟻挿ししたものを、木口側へ持ってきただけの
  ことに成ると思いますが、それでも反り止めを外に出したわけで
  すから、端嵌めと板の伸縮差が見えることになりますので、板の
  木端部分をどう処理するかが厄介です。

  テーブルなどであれば、ある程度デザインで逃げることも出来る
  でしょうが、扉などでは物理的な不都合が出やすくなってしまいま
  す。特に1枚板ではあまり感心しませんので、この扉のように板を
  2枚にして相欠き部分で板の伸縮を吸収させて、寸法変化が外に
  出にくいようにしておいたほうが良いことに成ります。

  端嵌めは反り止めが一体となりますので、凹凸の無い反りの出な
  い1枚の板として扱うことが出来ることが一番の魅力でしょうから、
  個人的にはどちらかといえば小物の蓋や小さめな扉向きではな
  いかと思います。勿論小物になれば蟻では加工が難しくなります
  し、そこまでする必要は無いですから、溝を掘ってビス止めや接
  着剤で固めるだけで十分ですが、このことに付いて見て行きます
  と、接着部分は縦横ですから、どの程度の板幅まで接着剤で固
  めてしまうかですが、私の場合は100ミリ程度から最大150ミリ程
  度としています。それ以上広い板の場合は、それ以上の部分に
  は接着剤を塗布せずにおいたり、ビスなどを併用することになり
  ます。また板が広い場合は、どの辺りの接着剤を塗布するかで、
  板の伸縮方向、位置を調整できます。

  今時であればこの端嵌めは、ビスケットジョイントを利用すればわ
  りと手軽に活用できる方法でしょう。勿論、板幅が広い部分はビス
  ケットを入れるだけで接着剤は塗布せずにおきます。勿論ビスを
  併用しても良いでしょう。
  またダボもビスケットと同じですから同様に活用できます。